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電気検層器井戸Pack10FAQ

よくある質問の一覧

Q1. 井戸Pack10は、大地比抵抗測定器3244型(通称 L10)の代替機として使えますか?↓

 

Q2. 「井戸Pack10」の名前の読み方と意味を教えてください?↓

 

Q3. この検層器は地表面の電気探査に使えますか? 電気伝導度計にも使えますか?↓

 

Q4. この電気検層器は、2極法(ノルマル法)でも孔内検層ができますか?↓

 

Q5. 井戸Pack10は、通常の4端子法の電気抵抗測定器として使用することはできますか?↓

 

■回答

Q1. 井戸Pack10は、大地比抵抗測定器3244型(通称 L10)の代替機として使えますか?

 井戸Pack10は、3244型の大地比抵抗測定器、の機能を受け継ぐ、小型・低価格のデジタル測定器として設計されました。(注意:3244型は2008年以降に製造中止との情報もあります)

 井戸Pack10の抵抗測定の性能は3244型と変わりませんが、小型で乾電池駆動であるため、計測時の出力電圧パワーが3244型の300Vに対して、10分の1の30V以下になっています。このため、

 ●測定電極間隔が1m程度の「電気検層」作業については後継機として使えます。

 ●電極間隔が2mを越える「電気探査」については、パワー不足で測定誤差が大きくなります。

 ●接地抵抗測定については、ほぼ互換性がありますが、パワー不足のため、

  参照電極の接地抵抗が高すぎる場合に、3244型より測定誤差が大きくなります。

 以上まとめると、電気検層については、ほぼ100%の互換性がありますが、電気探査と接地抵抗測定については、使用できる範囲が限られます。

 →3244型との違いについては、次のQ2も参考にしてください。

 

 

Q2. 「井戸Pack10」の名前の読み方と意味を教えてください?

 「井戸Pack10」は「イド パック テン」と読みます。「井戸のコンパクトな検層器でL-10型の後継機」の意味があります。

 「L-10型大地比抵抗測定器」は、1950年代から使われていた比抵抗測定器で、電源が手回しハンドルという特徴がありました。日本の井戸の歴史で、最初のころの電気検層に、この機械が使われようです。そのため、昭和40年以降に(1970年台)に普及した「3244型大地比抵抗測定器」も、通称「L-10(エル・ジュウ)」と呼ばれていました。

 この「3244型大地比抵抗測定器」は、木箱に入った完全アナログ回路の装置で、丈夫で使い易かったため、削井工事の電気検層の標準機となりました。12Vバッテリ駆動で、電流パワーもあるため深度100mクラスの電気探査にも使用できました。しかし、さすがに近年、日本国内で、これだけの古典的な手作りアナログ装置の製造は困難になってきたようです。

 「井戸Pack10」は、この「3244型」の代替機として作られましたが、往年の名機「L-10型」にちなんで、「10(テン)」の型番を残しました。

 なお、「井戸Pack10」は「3244型大地比抵抗測定器」に比べて、乾電池駆動のため、電流出力パワーが小さく、電極間隔8m以上の測定はできませんが、通常の極間1m程度の電気検層では、性能的な差異はありません。井戸Pack10と3244型の性能比較の詳細資料PDF

 

faq_pack10_01

faq_pack10_02

faq_pack10_03

●L-10型大地比抵抗測定器

●3244型大地比抵抗測定器

●3244型と井戸Pack10の大きさ比較
(左は電極切替器)

 

 

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Q3. この検層器は地表面の電気探査に使えますか? 電気伝導度計にも使えますか?

 結論的には、地表面の浅い部分には使用できますが、深いところの電気探査はできません。

 一般的な、電気探査装置との違いは測定電圧です。井戸Pack10の電源は乾電池なので、最大出力電圧は15Vと低めです。通常の電気探査装置の300V比べてパワーが小さいので、地下の深部まで電流を流す力がありません。

 実際に試してみたら、通常の比抵抗100~300Ω-mくらいの地盤で、電極間隔8m(≒深度8m)くらいまで探査できましたので、表土や凍土の比抵抗測定には使えるます。

<参考>

 逆に、電極間隔の狭いほうは、電極間隔a=5cm程度までは使用できます。

 ボーリングコアなどの抵抗も測定できますが、試料と電流電極(C1,C2)の、接触抵抗が10kΩを越えると測定できませんので、乾燥した砂や、抵抗の高い硬岩の測定はできません。

 水溶液などの場合、電極の接触抵抗が低いので、溶液の抵抗値が低ければ、電極間隔1cmくらいでも測定できます。

 いづれにせよ、この機械の最大測定能力R=50kΩを越えての測定はできませんので、特殊な用途の測定の場合は、事前にご相談ください。

 測定対象の比抵抗と、電極間隔はの関係は、以下の式で概略計算できます。

    ρ=4×π×a × R  (電気検層の係数は4、電気探査の場合の係数は2)

       R:: 測定可能な抵抗範囲 0.02~50KΩ(実際正確に測れるのは0.1~10KΩ)        

       ρ: 試料の比抵抗 Ω-m

       a : 電極間隔    m

 

 

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Q4. この電気検層器は、2極法(ノルマル法)でも孔内検層ができますか?

 この検層器は4極法(ウエンナー配置)が基本ですが、2極法(ノルマル配置)でも使用できます。端子のC1とP1を、孔内の電極に接続し、地表の遠方電極をC2とP2の端子に接続することで、4極法と同じように、孔内検層を行うことができます。

 電気検層の原理の詳しい説明

faq_pack10_04

 

2極法の接続図を拡大する

 

 

 但し、2極法は4極法に比べ、遠方電極の設置トラブルが起きやすいので、ご注意ください。

<2極法の注意点>

 (1)遠方電極C2が十分に接地されないと、電流が十分流れず、測定値がふらつきます。

 (2)遠方電極P2が十分い接地されないと、電気ノイズを受け、測定値がバラツキます。

 (3)特に、市街地で、道路の砕石地盤や山砂に電極を打った場合、電流が流れません。

 (4)電極の近くに、ガードレールや線路、ボーリング機械があると、金属に電流が流れ、測定誤差が大きくなります。

 (5)遠方電極設置位置は、電極間隔aの10倍以上の距離を離すのが目安です。

    C2,P2電極は、掘削孔から、それぞれ反対側に10m以上離して設置してください。

 (6)遠方電極の接地抵抗を下げるには次の方法が効果的です、

   ・薄い塩水(無ければアイソトニク飲料も可)を電極の周りに撒く。

   ・50cmほど離して、2~3本の電極を打つ。

   ・電極の周囲に、水気の多い「泥」を盛る。

 

 

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Q5. 井戸Pack10は、通常の4端子法の電気抵抗測定器として使用することはできますか?

 井戸Pack10は、削井用の電気検層器ですが、汎用の4極法の「電気抵抗測定器」あるいは「抵抗率計」として、十分な性能を有していますので、一般工業用の抵抗測定にも使えます。
 屋外の劣悪な計測環境で使用するため、通常のテスターに比べ、次の点が違います。

●測定電流が0.2mA~25mAまで自動可変し0.1Ω~10KΩの低比抵抗を正確に測定します。逆に50kΩ以上の高比抵抗の測定はできません。
●測定電圧が10Vと一般のテスターより高く、測定試料と電極の「接触抵抗」が1~5kΩと大きくても測定ができる。接触抵抗と測定可能レンジの関係資料PDF
●商用電源ノイズに強く、低消費電力で発熱も少ない防水計器のため、高温・多湿・高ノイズの環境でも使用できる
●姉妹機の「通信ポート付モデル」なら、パソコンとRS-232C接続し、データ取り込みが可能。

●4端子測定の電極配置(C1,P1,P2,C2)
●通信対応モデルのパソコン接続例
●井戸パック・テンの性能試験回路(電気検層の電気的な等価モデル)

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