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埋設型傾斜計

概要

この傾斜センサーの原理は、傾斜に比例した液面の傾きを、左右の電極の静電容量変化とし検出し、電気信号に変換するセンサーです。アンプ内臓の防水型センサーですから、設置型傾斜計や地中傾斜計など、多点型の地中変位計として野外や地中、水中など耐候性を要求される土木現場や防災分野の計測に適します。

 

用語解説

埋設型傾斜計は、測定のたびに傾斜計を人力で挿入する「挿入式傾斜計」とは異なり、ボーリング孔内に固定的に設置し、連続計測する地盤傾斜計です。この傾斜センサは次の呼称もあります。

・埋込式傾斜計や据付型傾斜計、あるいは設置型傾斜計と呼ばれます。

・設置位置により、地中傾斜計や地表傾斜計に分類されます。

・さらに孔内傾斜計や定置型傾斜計、固定式傾斜計とも呼ばれます。

・その他の名称として、多段式傾斜計や多段傾斜計の呼び方もあります。

・また、多段設置することで、盛土や地すべりの地中変位計にも使われます。

・英語の呼び名はインクリノメーターかInclinometerです。

特長

・-15~+30度まで傾斜角度に比例した電圧を出力。

・センサ本体にアンプ内蔵。温度変化やノイズに強いセンサ。

・供給電源はDC10.5V~24Vでバッテリや24V計装に適す。

・消費電流平均7mAと省電力で太陽電池駆動に最適。

・相対分解能は0.01°(0.01度=36秒)です。

・細型形状(最大幅51mm)でVP50Aの塩ビ管に装着可能。

・屋外使用を前提とした水深100m対応の防水型センサ。

・多点計測用は、塩ビ管(VP50mm)に装着して出荷します。

・現地作業が容易です。

・地中変位計など埋め込み用に適した低価格センサー。

 

用途

・孔内傾斜計、地盤傾斜計、土木・建築設備の傾斜測定。

・地すべり、崩壊、土石流などの防災監視・警報用センサ。

・動態観測における,地中変位計測。

・地すべり自動観測などの長期の変位観測に適します。

 

XYの2方向の傾斜を測定したい場合はFAQ参照

 地表傾斜計として使用する場合の熱対策例【PDF】 

 

形状

出力特性

 仕様

項目 仕様
検出角度範囲 -15度~30度
直線性
±0.5%/FS以内
供給電圧 DC10.5V~30V
出力電圧(ゼロ点) 2.6V±0.05V(水平位置θ=0度において)
出力感度(スパン) 100±5mV/1度
出力電圧範囲 1.1V(-15度)~2.6V(0度)~5.6V(+30度)
温度特性(ドリフト) ±0.05度以下/10℃変化
出力電流 10mA以下(短絡時)
消費電流 無負荷時10mA以下(平均7mA)
使用温度範囲 -20℃~60℃
防水性 水深100m防水
材質 ケース:耐熱ABS樹脂、ケーブル:塩ビ
本体寸法 51(W)×95(H)×23(D)mm
本体重量 300g (ケーブルは約30g/m)

設置手順

1.ボーリング削孔・ケーシング挿入  

2.傾斜計挿入

 傾斜センサはVP50(1m管)に内蔵型。

 先端にワイヤーをつけて吊り下げる。

 ホースも一緒に挿入する。

 設置深度間隔が2m以上の場合は間に中継管がはいる

 VP管はソケット接続でボンド塗布で固定する。

 センサ管・中継管・ケーブルは組み込んだ状態での出荷。

3.ケーシング引き抜き

 テスターでセンサの出力値を確認。

 ケーシング引抜後センサの向きを最終調整。

傾斜計と塩ビ管の接続部分の構造
4.グラウト材注入。設置完了  

傾斜計の挿入状況(20mクラス)

傾斜計の挿入状況(100mクラス)

傾斜計の挿入手順の模式図

 

出荷形状

・あらかじめ塩ビ管とケーブルを装着して出荷します

・縦横30cm×長さ120cmの箱に、約20m分の塩ビ管とケーブルが入ります。

・深度が大きい場合、2~3箱に入れ木枠で輸送が必要になります。

・深度60m以上の場合は、設置条件により、一部現地で塩ビ管への通線が必要な場合があります

 

1孔の設置個数や深度、間隔はFAQを参照

 

塩ビ管への装着状態

センサとケーブル

管と電線の折り畳み

箱詰めで出荷

データ・グラフ

計測生データ例

傾斜計の出力電圧は、”2600mV”のような電圧値で計測できます。下図は電圧自動計測ロガーの計測生データの出力例です。

日時と各入力チャンネルの傾斜計の電圧出力値をカンマで区切ったテキスト形式のCSVデータファイルとして記録しています。

傾斜計の電圧生データのCSVファイル例

経時変化グラフ例 

 

 

変換データ例

電圧生データを角度変化量に変換します

 <計算式> 相対変化角度(度)

 =(電圧X - 初期値A)×係数B+補正C

 =(2664mV - 2659)×0.01 + 0

 = 0.05度

 

傾斜計変換データのエクセルファイル例

角度を変位量に換算する計算方法

 

 

累積変位グラフ例

 

 

設置機材

●ボトム装置

  孔内設置用の塩ビ管全体をワイヤーで吊るための底蓋

●ボトムキャップ

  地表傾斜計などに使用する場合の簡易的な底蓋

●吊ワイヤー

  ボーリング孔挿入時の落下を防ぎます。

  標準は径3mmで、深度が大きい場合は4~5mm使用

●ヘッド固定装置

  深度60m以上で、ケーシングとセンサを装着した塩ビ管の摩擦が大きい場合に、

  共あがりによる塩ビ管の切断を防ぎます。

●接着剤

  塩ビ管用の接着剤(市販品)

●テープ

  塩ビ管にワイヤーとグラウトホースを固定(市販品)

●グラウトホース

  黒ポリパイ等(呼び径13~16mm)を、ボーリング施工業者様でご用意ください。

●グラウトパッカー

  グラウトの逸水がある場合、ボーリング施工業者様でご用意ください。

 

ボトムと吊りワイヤー

ボトムキャップ

先端状況

ヘッド固定装置

塩ビ用接着剤の例

テープ巻き付け

グラウトホース例

グラウトパッカー例

多心ケーブル接続箱

多心ケーブル接続基板

   

 

 

施工例

地表傾斜計の例

土石流検知センサ-

法枠の傾斜監視例

擁壁の変状計測

 

ご注文

注文方法

 ボーリング孔に設置する場合の指定事項

 1)ボーリング深度、口径(ケーシング内径等)

   ※ケーシング内径は最低86mm必要です。

 2)センサ取り付け深度(位置)・方向

   ※センサの間隔は0.5m以上必要です

 3)地上部ケーブル長

   ※挿入作業の予長として最低3m。

    深度が深い場合5m程度必要です

 4)地上部の塩ビ管立ち上がり(ボーリングステージ高)

   ※余分は現地で切断します

お引き合いをいただきましたら、当社で[傾斜計組立図【PDF】]と「お見積もり」を作成いたします。

 

 

納期 

・傾斜計を塩ビ管に装着して組み立てる時間が3日~2週間必要です。ボーリングの工程とあわせて、早めにご注文ください。

・なお、100個を超える個数の場合、在庫状況によっては、納期が2~3ヶ月遅れになる場合もありますので、ご注意ください。

 

現在の傾斜計の在庫を見る

 

 
埋設型傾斜計GIC-45S型パンフレット【PDF】

 

 

参考価格

●傾斜計(GIC-45S+VP管・ケーブル1m付きの例)

    ¥48,000 (税別)

 

多段傾斜計の価格はこちらをご覧ください

 

 

 

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